肥満とやせの判断として、一般的にはWHOが推奨するBMI(Body Mass Index)が用いられています。
BMIは下記の算式で求められます。
BMI=体重(キログラム)÷{身長(メートル)×身長(メートル)}
日本肥満学会ではBMI=22を標準。BMI=26.4以上が肥満、BMI=20未満がやせと提唱しています。
BMI=22を標準とすると標準体重は下記の算式で求められます。
標準体重=身長(メートル)×身長(メートル)×22 となります。
国民健康・栄養調査によると、
肥満者(BMI≧25 kg/m2)の割合は男性 33.0%、女性 22.3%であり、この 10 年間でみると、女性では有意な増減はみられないが、男性では平成 25 年から令和元年の間に有意に増加しています。また、やせの者(BMI<18.5 kg/m2)の割合は男性 3.9%、女性 11.5%であり、この 10 年間でみると、男女とも有意な増減はみられないとのことです。
男女とも肥満は中高年と呼ばれる40歳代、50歳代に向け上昇していくのは共通に見られますが、男性はそれ以降は減少していくのに対し、女性はそれ以降も上昇を続けています。
また、10歳代及び20歳代女性のやせも気になるところです。
また、年次的に見ると、令和元年は全体的にBMI値が上昇しているのが見て取れます。
今度は、BMIの状況別で食習慣や運動習慣の意思があるかのグラフです。
食習慣の改善については、すでに何らかの改善を行っているといった回答が多いようです。
痩せている方は食習慣の改善について関心がない(はなからやる必要がない)と考えている方も多い反面、肥満の方は改善の意思はあるようです。実際の実施状況については、女性の取り組みが目立つ結果となっています。
運動習慣の改善については、男性の方がすでに何らかの改善を行っているといった回答が多いようです。
また、具体的な取り組みについては、こちらも女性の方が積極的に取り組んでいるようです。
なお、食習慣や運動習慣の改善を行う意思がない方が肥満の方の中でも3割以上存在しています。
都道府県別の男女ごとのBMI値です。