メタボリックシンドロームとは内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさることにより、心臓病や脳卒中などになりやすい病態です。単に腹囲が大きいだけではメタボリックシンドロームにはあてはまりませんが、一般的には男性であれば、ウエスト85センチメートル、女性であれば90センチメートルを超え、
さらに、
ア.中性脂肪が150ミリグラム以上、または善玉コレステロールが40ミリグラム以下
イ.血圧が最高130以上または最低85以上
ウ.空腹時の血糖値が110ミリグラム以上
の3つのうち2つに該当するとメタボリック・シンドローム(代謝異常症候群)と診断されます。
国民健康・栄養調査によると、メタボリックシンドローム(予備軍も含めて)の状況は、とりわけ男性において30歳代から増え始め40歳代で40%超え、50歳代では50%、70歳代では60%に達する状況です。
一方、女性は年齢とともに増加する傾向は男性と同じですが、最高の70歳代でも25%程度となっています。
また、年次的な推移は、総数と主に顕著である40歳及び50歳代の男性を見てみると、全体的には停滞傾向ですが、50歳代男性の場合、ここ数年メタボリックシンドロームが強く疑われる者が増加しているのか気になるところです。