運動会といえば、「スポーツの秋」のイメージから来るように体育の日の前くらいの9月下旬に行われるのが普通でしたが、最近では春に行われる学校が増えてきました。
その一つの理由は、スポーツ・イベントでの活動をとおして学校・クラスの交流や一体感を早めに作っておくためといわれています。
また、近年の天候変動により9月とはいえ熱中症の危険性が大きくなっています。より穏やかな気候である春に移行して緊急搬送等の健康トラブルを防ぐ意味あいも大きくなっています。
加えて、2学期以降は受験対策に集中させる。また、台風やインフルエンザによる休校による授業時間数の減少に備えるため練習等に時間を取られる運動会を早めに実施するといったことも関係しているといわれています。
運動会の季節になると、子供本人だけでなく親やおじいちゃんおばあちゃんまで「去年より順位を上げられないかな」とか「うちの子は早く走れるのかな?」という声が上がってきます。ときには、「うち子が速いのは(遅いのは)○×の遺伝からかしら?」という声まで聞こえたりします。
小学校の低学年までは早く走ることと運動神経の発達に大きな関係はなく、チョットしたコツをつかんで練習を重ねれば早く走れるといわれています。
速く走るコツは大きく「スタートダッシュ」「走る姿勢」「腕振り」の3つです。
まず、「スタートダッシュ」
・スタートの姿勢は、足から頭まで一直線をイメージし、前に出した足の親指の裏側に体重をかけて思いきって上半身を地面に対して45度くらいになるまで傾ける。目線は2~3メートル先の地面を見るような感じです。
・最初の一歩を素早く出すことが重要です。体を前に傾け倒れそうになる力とスタートの姿勢で後ろに引いた足のつま先で地面を強く蹴って一歩目の足を強く前に進ませるイメージです。
次に「走る姿勢」は、
・スタート直後に上体を一気に起こすのではなく、上体も視線も一歩ずつ上げていく感じです。
・つま先で地面を強く押して、その反動でモモをヘソくらいの高さまで上げ、その足のくるぶしが、地面に接している別の方の足のひざの横を通るように走ります。
足を前に大きく振り出し歩幅も大きくして足を交差させていければスピードが乗ってきます。
・背中が丸まっていたり、腰が曲がった状態で走ると地面をける力が弱まって、遅くなってしまいます。おでこを出しながら体を少し倒したイメージを維持すると体が自然に前に出て足もうまく前に出すことができます。
身体を動かすことに慣れてきたら、息切れが少なくなるとか体重の減少、記録そのものなど運動の成果が気になりだし、また、成果が出るための手法・技法などについても気になりだします。身近にできるウォーキングやランニングを紹介してきましたが、その中[…]
最後に「腕振り」は、
・腕をより速く振ることによって、足も連動して速く動きますので、早く走るには腕を多く速く振ることが重要です。
・手のひらは軽くパーにして、肩に力が入らないように肘を後ろにしっかりと引くイメージです。
・手を横に振ったり、手をグルグル回したりしながら走るのは腕の振りが足に連動せず早い走りにつながりません。
・最後に幼い子供の場合、ゴールテープが見えると安心してしまい手前でスピードダウンしてしまうことが見受けられます。
これを防ぐためには練習の際から、ゴールするまで腕振りを続けることを習慣づけるようにしましょう。
さあ後は、練習を重ねて本番を待つばかりです。
本番でのかけっこの速さや順位もですが、練習をとおしての子供とのふれあいや目標に向かって努力することの大切さを教えることが重要かなと思います。
ウォーキングから始まってランニング、運動会でのかけっこ、そしてフルマラソンまで「歩く」「走る」という運動の基本中の基本について解説してきました。
手軽でシンプルでありながら健康な身体を考えるうえで避けては通れないエクササイズですので機会を見て是非始めてください。