「ストレス」という言葉はもともと物理で使われていた言葉です。
最近では、「ストレス」といえば、精神的、社会的な要因からもたらされた「心身の歪」の意味の「ストレス」が一般的となってきました。
このストレスをもたらす精神的、社会的な要因は家庭や職場など様々な場面で様々な形で出現しています。
これら要因によって起こされたストレスは次第に蓄積して、心身に不調をもたらし、最終的には様々な疾病の引き金の一つになると言われています。
ストレスを感じると、血管が収縮し、血流の停滞が起こります。その影響は最初小さな血管に現れ、非常に小さな五感はもろにストレスの影響を受けることになります。
例えば、感覚細胞は数千しかないため、ストレスによって血流が停滞するとその細胞は死滅してしまいます。
また、五感の機能は相互作用があるため、嗅覚が駄目になると味覚も駄目になるなど五感がストレスによって損なわれていくことになります。
当然のことですが、五感の中枢は脳にありますので、五感の低下によって脳がオーバーヒートを起こしたような状態となり充実感、行動力の低下を招き、また、身体を正常に戻すためのホルモン分泌も追いつかなくなり、結果として、疎外感や孤独感を感じ生きる意欲の低下にもつながってきます。
更には、このことがまたストレスとなり、ストレスの悪循環が続いていくということになります。
ストレスは人間が持つ防衛反応であり、また、精神的な刺激となりやる気を引き出すような良いストレスもありますが、現代では精神的、社会的要因の増加と必要以上の防衛反応となる面が多くその対処と解消は難しいところです。
その対処や解消のため心理学的、生理学的なアプローチから様々な方法が紹介されていますが、ここでは「ヨーガ」をお奨めします。
「冥想」と一定のリズムの中で弛緩と緊張の「ポーズ」繰り返していく「ヨーガ」は、試してみる価値は充分にあると思います。
そして、「アロマ」を使ったリラクゼーションも有効だと思います。