【統計調査】増加するジョギング・ランニング人口

笹川スポーツ財団の調査によると、「スポーツ・ライフに関する調査2012」において、成人のジョギング・ランニングの年1回以上の実施者は1,009万人で、調査開始以来初めて1,000万人を超えました。

ジョギング・ランニング実施率の推移

調査年1998200020022004
全体実施率(%)2.52.61.42.1
推定人口(万人)245259141214
男性実施率(%)34.51.93.6
推定人口(万人)14221793177
女性実施率(%)20.70.90.8
推定人口(万人)101364742
調査年2006200820102012
全体実施率(%)2.12.42.93.7
推定人口(万人)216248301385
男性実施率(%)2.83.34.46
推定人口(万人)139165221301
女性実施率(%)1.41.51.41.5
推定人口(万人)74807581

さらにこのうち572万人が週に1回以上のランナーであると推計されます。

年1回以上のジョギング・ランニング実施率は、全体としては増加傾向にあり、2012年調査では過去最高の9.7パーセントを記録しました。

性別にみると、男性は顕著に増加傾向を示していますが、女性は微増にとどまっています。

週1回以上、週2回以上の実施率をみると、年1回の実施率と同様に全体としては増加傾向にあり、2012年調査では過去最高の値を記録しています。

性別にみると、こちらも年1回の実施率と同様に男性の増加が顕著であり、ジョギング・ランニングの実施率の増加は男性ランナーが牽引していることが推察されます。

年1回以上のジョギング・ランニング実施率は、1998年調査から2008年調査にかけて20歳代が10パーセント前後と最も高い割合で推移していましが、2010年調査から2012年調査にかけて30歳代、40歳代の増加が大きく、20歳代と同程度の実施率となっています。

また、20~40歳代よりは低いものの、50歳代の実施率が増加していることも特徴としてあげられます。

性別にみると、男性では40歳代が最も高く、特に2010年、2012年の増加が顕著であります。

同様に30歳代、50歳代も2010年、2012年と増加傾向にあります。20歳代も実施率は高いものの、ここ数年は横ばいとなっています。

一方女性は、20歳代が唯一10パーセン台を記録しているものの、男性に比べて実施率が低い。それでも20歳代、30歳代はここ数年増加傾向にあることがわかります。

週1回以上をみると、全体としては20歳代が最も高い。これは男性の実施率増加も貢献していますが、女性の実施率の影響が大きいといえます。

特にここ2年で実施率が倍以上となっています。また、男性では、40歳代、50歳代の増加がここ数年顕著であり、2008年と比較すると、40歳代、50歳代ともに3倍以上の実施率となっています。

週2回以上も同様に、男性は40歳代、50歳代、女性は20歳代、30歳代の増加が顕著であります。

年齢別週2回以上の実施率の推移

調査年1998200020022004
全体20歳代2.52.62.72.4
30歳代2.22.31.92.2
40歳代2.92.90.82.6
50歳代3.63.81.62.5
60歳代1.91.611.4
70歳以上11.40.31.6
男性20歳代4.25.13.23.4
30歳代2.63.32.94.3
40歳代3.14.614.7
50歳代2.46.91.84.4
60歳代3.62.61.72.3
70歳以上1.930.72
女性20歳代0.902.21.3
30歳代1.81.51.10.5
40歳代2.61.30.50.5
50歳代4.70.51.40.9
60歳代00.50.50.5
70歳以上0001.2
調査年2006200820102012
全体20歳代2.42.64.84.5
30歳代2.53.32.34.5
40歳代2.82.54.55.7
50歳代2.20.81.44.5
60歳代2.13.31.61.8
70歳以上0.61.63.10.7
男性20歳代43.86.75.5
30歳代2.84.546.8
40歳代4.42.57.210.1
50歳代2.112.26.6
60歳代2.46.32.33.8
70歳以上1.51.84.41.6
女性20歳代0.822.83.6
30歳代2.22.10.52.2
40歳代1.32.51.81.2
50歳代2.30.50.52.4
60歳代1.90.61.10
70歳以上01.42.10

ここ数年のジョギング・ランニングブームを牽引しているのは、「男性40歳代、50歳代」「女性20歳代、30歳代」ということができます。

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