運動・スポーツが習慣化してきたり、逆に日常j生活や体調に変化があったりした場合、日々の運動の結果や体調変化を記録する必要性を感じたりするものです。
そういったとき、まず思い浮かぶのがフィットネスウォッチ(スマートウォッチ)かスマートフォン・アプリではないでしょうか。
スピードや距離、歩数、ラップタイムなどの運動的な記録や心拍数など身体的な記録がとれて、常時歩数や心拍数を計測するのであれば、日常で使えるフィットネスウォッチの選択肢がまず考えられます。
フィットネスウォッチは、スピードやラップタイム等に特化したアスリート向けのランニング・サイクリング用、位置・天候情報等に特化した登山用、耐水性が優れたダイビング用などに大きく分けられますが、今回は普段着で日常使いを重視した特化部分が少ないと言えるフィットネスウォッチから選んでみました。
そして、スマートフォンは常時身につけないが手が届く範囲にあるといった自分自身の環境を考慮して、GPS機能はスマートフォンに依存させたGPS未搭載の機種で、予算上限を3万円台としました。
予算3万円の理由としては、フィットネスウォッチの多くがデジタル化、充電式、データの取り扱いがスマートフォン依存であるといったところから使用期間を3年と決め、1年1万円換算で決めました。
SUUNTO 3 vs Fitbit Versa 2
様々な選択肢から今回は、「SUUNTO 3」と「Fitbit Versa 2」をチョイスしました。
Fitbitについては、現在(2020年)時点での販売の好調さから納得いただけるかと思いますが、SUUNTOについては、疑問を持たれる方も多いのではないかと思います。
腕時計の代替品と考えると、確かに外観上腕時計に寄せた商品は多くあると思いますが、「なぜだか欲しくなったから」としか説明できない選択です。
SUUNTO 3 | Fitbit Versa 2 |
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機能面の比較
両者の比較は次のとおりです。
「Fitbit Versa 2」の万能性には脱帽です。「アップルウォッチ」や「ギャラクシーウォッチ」と互角以上に張り合っているのは伊達でなく、細かなところまで手が届くとはこのことだと思います。
対して、「SUUNTO 3」は必要最低限の機能といった印象です。
様々な機能がついてて使いこなせないといった不満は出てこないかと思います。
SUUNTO 3 | Fitbit Versa 2 | |
セールスポイント | 軽量かつ丈夫なアダプティブトレーニングガイダンス付きスポーツウォッチ。フィンランド製の高精度で高品質なSuunto 3は、北欧の自然をイメージしたカラーバリエーションでデザインを一新。 パーソナライズされたアダプティブトレーニングガイダンスと、総合的な健康状態を把握するために役立つ歩数、睡眠の質、ストレス、回復などの毎日24時間のアクティビティ追跡機能を備えた最新のSuunto 3は、北欧の静寂に包まれた自然と都会の喧騒が織りなす美しい調和をイメージしたデザインになっています。 | 15種類以上のエクササイズモード、睡眠スコア表示、心拍計、GPS、耐水仕様など、健康づくりとフィットネス向けの機能を搭載したスマートウォッチ。 Amazon Alexaの搭載により、話しかけるだけで天気予報のチェックやリマインダーの設定、回答のスクリーンへの表示など多くの機能を利用できます。 スマートフォンが近くにある場合、着信やテキストメッセージの受信、カレンダーの予定、アプリからの通知を表示するほか、メッセージへの返信も可能となっています。 |
発売日 | 2020年2月19日 | 2019年9月24日 |
ディスプレイ | カラーディスプレイ | タッチスクリーン |
レンズ | ポリアミド | Gorilla Glass3 |
データ保存 | – | モーションデータ:7日間 統計データ:過去30日分 |
防水・防塵性能 | 水深30mまでの耐水仕様 | 水深50mまでの耐水仕様 |
NFC | – | ○ |
電源 | リチウムイオン | リチウムポリマー |
ベルト | シリコン | エラストマー |
搭載センサー | 加速度センサー | 加速度センサー 高度計 環境光センサー |
活動量計機能 | 心拍センサー 消費カロリー 睡眠 移動距離 歩数計機能 | 心拍センサー 消費カロリー 睡眠 移動距離 歩数計機能 |
着信通知機能 | ○ | ○ |
電子マネー | – | ○ |
音声操作 | – | ○ |
音楽保存 | – | 300曲 |
サイズ | 43mmラウンド | 40mmスクエア |
重量 | 36g | 40g |



一週間使用してみて
僅かな期間(約1週間)での使用感ですが、
「Fitbit Versa 2」の機能については、今のところ十分過ぎる内容です(まだまだ使いこなしていないのが実態ですが)。
ただ、充電器の座りが悪いこと。そしてスクエアの形状から「アップルウォッチ」と間違えられるのは若干閉口します。
ウォッチの表示はクリアであり、アプリでの各記録のグラフ表示も見やすくなっています。
ウォッチ部分やベルトの質感も価格以上の印象を与えています。
対して、「SUUNTO 3」は、本体全体の
塗装や柔らかすぎると思えるバンドをはじめとする質感が独特です。
ただ、それにしてもバックライトが暗すぎるのが第一印象です。ウォーキングなどのアクティビティの実施中は明るくなりますが、通常は明るくしようとボタンを押してもギリギリの明るさです。
そして、個人的に最大の不満点は、一日の心拍数の推移がスマートフォンアプリで見れない点で、アクティビティの心拍数等の記録はスマートフォンアプリで見れますが、一日トータルの推移はウォッチ本体の小さな画面で当日分しか見れないことになっています。そしてアプリで睡眠の評価がなされますが、その基準が不明である点です。





まさに両極端の2つの商品。
インターネットで購入して期待と印象と違わないのが「Fitbit」、良くも悪くも期待を裏切るのが「SUUNTO」ではないかと思います。
アスリート的に使う場合は別ですが、運動や心拍数など身体的な記録を目的にするのであれば、充電等もあり一生涯使うといった考えは捨てて、デザインの好き嫌いで選んでみてはどうでしょうか。
アメリカのカリフォルニアに本拠地を置く「Fitbit」と北欧フィンランドの「SUUNTO」。
ボーダーレス化した現代において、どこの国の企業がどこで生産しているかに拘ってどのくらい意味があるか分かりませんが、機能や性能を追求し万人に受け入れられようとしている「Fitbit」と北欧らしいと何とも言えないデザイン、質感で所有欲をくすぐる「SUUNTO」を並べてみるとお国柄は拭いきれないものかなと思います。
結論
両社は目指しているものがそもそも違い過ぎているようで、比較は困難、両者とも「買い」で間違いないと思います。